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惣領 冬実

講談社

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価格:¥ 780

発売日:2008-11-21

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グループ:Book

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カスタマーレビュー

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今も昔も権力者ってやつぁ〜  (2008-12-02)
「それが教義だからだ!それがお前たちが望んだ世界だろう?」
ユダヤの血を引くミゲルは、庶子であることが当主を裏切り、人の命を奪うまでの重荷であるという事実に苦悩するアンジェロに言う。それがキリスト教の教義だろ?と。

異教徒であること。庶子であること。キリスト教では彼らに人権はない。庶子には戸籍すらないのだ。救いの中から生まれる宗教や思想が、後には人々を縛るものになってしまう。チェーザレ・ボルジアが活躍した15世紀末ですら、その絶対的な教義が、本当に初期のキリスト教が望んだものだったかどうか・・・。

結局、人間のサガというのは素晴らしい思想も宗教も屈折させてしまうものなのか。
アンジェロは、当時当たり前だが、現代では受け入れがたい考え方をうまく表現してくれる現代的思想の代弁者と思ってきたが、しかし、本当にそうだったのか?
身の保身のためには、平気で誰をも裏切る。今の政治家も国際社会も大して変わらないような・・・。もう何を信じていいだか・・・てか、当時信じるべきは、キリスト教なんだろうけどさぁ、キリスト教に否定された人々(チェーザレやミゲルも)は何を信じて生きていたんだろうかね。

メディチ家当主ロレンツォの死が近づくにつれ、物語はどんどん、混沌とした方向に動き始める。巻末にある時代考証を忠実に再現しようとする背景描写への取組みも興味深い第6巻です。・・ところで・・・背景描写への忠実性とは裏腹に、(ヴァレンシアに行ったことはあるが、ミゲルほどの美形には一人たりともお目にかからなかった(汗))人物描写はちょっとジャロ?

密偵の正体とミゲルの憂慮  (2008-11-21)
大好きだから星は五つ以外ありえません。甘いかも?四つくらいが妥当?話はたいして進んでないしな・・・。

模擬戦後の祝勝会。年相応にはしゃいでる面々がかわいらしい。特にミゲルとアルバロ。総当りかよ!
和やかな雰囲気はしかしすぐに霧散し、フィオレンティーナ内の密偵の正体が明らかになる。
巻きこまれ重傷を負うアンジェロ。彼の純粋な好意を利用したチェーザレを責めるミゲル。

なんだかこのところミゲルがチェーザレに対して憂悶しているようで気になる。
チェーザレの置かれている立場の難しさ厳しさ(庶子であること、ボルジアの後継者であること、聖職者であること、否応なしに政争に関わっていかねばならないこと・・・)について、ロドリーゴやフランチェスコはなんとも思ってないことを心配している。アンジェロについてのことを責めるのもその一環だろうし、出会った頃の回想シーンに入るのもその延長のように思える。・・・どうなの?

なのにあくまで強気のチェーザレ。本心は違うところにあるようにも見えるけど。ミゲルにも弱音を吐かないんですか!

スペイン語と礼儀作法を学ぶアンジェロは、ピサ編だけで終わらない狂言回しになるのかな。
ホアンやルクレツィア、シレンツィオなどキャラがそろい、性格も判ってきて嬉しい。
スフォルツァやベンティヴォーリオなどイタリアの有力者一族の名も出てきて嬉しい。

・・・指先を傷つけあった後、二人は兄弟の契りとかしたんでしょうか?

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